縄文期以降我が国の生態系の中で最強の獣であったニホンオオカミは人々の禺怖するところとなり、神と祀られ神の眷属として崇敬の対象ともなって人々の生活に深く関わってきた。
特に秩父から多摩丹沢にかけてはこのオオカミへの信仰が発展し、中でも秩父の三峰神社や奥多摩の御嶽神社は狼を祀る社として広く知られている。火防盗難害獣除の護符は埼玉県や東京都は言うまでもなく、神奈川県下に行き渡り、、
遠く長野の伊那谷の人々もお札を受けに三峰神社に参詣したという。当神社本殿前の石像は同一信仰による狼と考えられ、当初木像であったが朽ちたので、御祭神守護ごとして大正四年に氏子一同が再建したものである。
大正14年3月建設
【祭神】
誉田別命(ほむだわけのみこと)
【祭事】
例大祭4/4 、秋祭9/23
【紀行説明】
元々は貴重な狼の木像があったらしい。現在は氏子により石像が一体保管されていて、例祭等以外は見ることはできない。